【R協働活動】シカ柵点検@御前山

開催日 2024年3月17日(日) 10:00〜15:30 参加者 レンジャー2名、サポートレンジャー4名

御前山北斜面に雪が残るとのレンジャー情報を受け、雪山装備を持っての参加。都の管理するシカ柵の修復・整備と合わせ、民間のシカ柵の補修も請け負う巡視となった。民間柵の補修具(竿3本)を栃寄森の家で借り受け、可愛らしい子猿を途中眺めつつ、公用車で入口へ向かう。登山口にて全員がチェーンスパイク・スパッツを装着して入山。

入って直ぐのあずま屋に竿を仮置きして、御前山ピークを目指して山行開始。登山道が雪で覆われた状態が続き、サクサクと雪道を登る。よく晴れた天候で、汗ばむほどの陽気。皆のテンションも上がる。

竿を担いでの雪道山行

途中、ピークから降りてくる登山者とすれ違ったが、アイゼン周りがない人も数名確認できた。陽の当たり具合で残雪の状況は大きく変わっていたものの、雪が多い箇所でも上層がシャーベット状態であり、アイゼン・スパッツは必須。避難小屋で昼食、湧水は凍結しておらず、春の兆しを感じられた。
ピークを少し過ぎた地点にあるシカ柵エリアに到着後、全員でぐるりと張られた柵(網)の状態点検を開始した。

登山ルートに沿って張られたシカの移動防止用柵(ルート右側の網)
破れたシカ柵(網)を紐でつなぎ合わせ、柵のメンテナンス

小さめの破れが数カ所、大きめが1箇所みつかり、結束バンドと紐で補修した。

網に寄りかかっていた枯倒木を切断

太い枯倒木が網上部にのしかかっていたものを、鋸で切断して除去。網を支える竿を固定するロープの締め直し、それを支える杭の打ち直しを実施。


網が地面と接する部分の杭を打ち直し、しっかりと固定

その後、入口そばのあずま屋まで戻ったもののもう一つの柵を修復するほどの時間はなく、修復具をもって下山した。

破れた網を放置すればシカが柵を通過してしまい、食害範囲を抑制する本来の効果が期待できなくなる。地道にメンテナンスを続けることが、シカにも人にもとても大事なことだとレンジャーから伺った。人と自然の共存の難しさを身をもって知ることができた貴重な機会であった。

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