開催日:2022年8月28日(日) 9:30~17:00予定(実際は電車の遅れで9:50~14:30頃?)
参加者:檜原・奥多摩・御岳・高尾よりレンジャー9名、奥多摩サポートレンジャー10名
場 所:奥多摩、御岳、檜原地区の林道沿い
行 程:奥多摩VC集合~5つに班分け、5台に分乗して各地区へ移動・調査~解散場所・時刻は各地区ごと
班編制:1班(御岳方面→御岳詰所解散) R2名、SR2名 計4名
2班(日原方面→奥多摩VC解散)R1名、SR2名 計3名
3班(峰谷山ふる方面→奥多摩VC解散)R2名、SR2名 計4名
4班(周遊道路方面→檜原詰所解散)R2名、SR2名 計4名
5班(鋸山林道方面→檜原詰所解散)R2名、SR2名 計4名
前日の予報でこの日は雨が降っても10時頃には止むだろうと、例年通り実施することになった。(例年といってもコロナ禍からはサポレン無しのレンジャーだけの実施だったので3年ぶりとなるらしい)という訳で新米の私は初めての参加でした。いつもならVCのレクチャールームで事前に練習してからなのだが、密を避けるため今回は即移動となった。ほとんど何もわからないまま、市場に売られていく子牛さながら「ドンナドンナ」の心境でレンジャー車に乗り込んだ。小雨降る中、「着く頃には止むでしょう」と期待して出発。私は2班で、日原方面へ向かう道路は狭く、途中何カ所か待避所を無視する車のすれ違いで難渋させられた。
「堅果類調査」とは何か知っていますか。(漢字変換すると「喧嘩」と出てきてしまう) その年の木の実の生り具合を調査することです。東京都では14年ほど続けて毎年この時期(8月の最終日曜前後1週間くらい)に、各方面何カ所か、何本かの調査木を選び、毎年同じ木で数えるそうです。日原方面では7カ所、16本が対象です。各対象木ごと、30秒間12回ずつ実の数をカウントして統計を取ります。1本につきカウントは2人で調査すると各6回、3人だと各4回ずつになります。対象とする木はコナラ、ミズナラ、ブナ、クリ等で、日原方面ではコナラとミズナラを対象に調査しました。
最初の調査地点は、鍾乳洞の手前の日原林道?をちょっと入ったところ。雨はほとんど止んでいましたが、先ずは対象となる木を探すのが大変です。「この木かな?この木でしょう!」という感じで始まりました。なにしろ、何年も経つと周囲の樹木も大きくなり枝も交錯して対象木を見つけるのに一苦労です。見つかったら始めに練習、最初の木はミズナラでした。ミズナラは実が葉の上につくので数えにくいと聞きましたが、最初の一つを見つけるのに苦心します。1回練習して、「さあ本番行きますよ!」。双眼鏡から目を離すと、さっきの実はどこに行った?状態です。見つからないと余計に焦って、双眼鏡もぶれたりピントが外れたり、30秒カウントダウンする声だけが聞こえてきます。数を競う訳ではないのに、他の人より少ないと負けたような気になってしまいます。
その後調査場所点々と移動して、奥多摩駅方面に近づいていきました。林道でない一般道での調査もあり、レンジャーさんに車の通行を監視してもらうこともありました。悪いことに途中から雨も降り出し、傘をさしての調査となりました。昼食も川乗林道の車の中、默食で済ませました。最後の2カ所はむかし道のさらに上がったヘリポート付近とその先の林道を辿った電柱の○○番の横でした。こんな所に人が住んでいるんだと驚きましたが、そこでは車で通りがかった住人に「私の家この先なんですけど、何探してるの?」と聞かれたりもしました。当初はレンジャーさんから3時頃と言われていた終了時刻もVCについたのは2時頃、軽く振り返りをして解散しました。
「堅果類調査」は慣れないとなかなか難しく、数を報告するのに何回も「ゼロ」を繰り返すことは、レンジャーさんや慣れた先輩サポレンに申し訳なく、データとして不完全なものにしてしまったのでは…と反省してます。でも、40個以上カウントしたときは気分爽快でした。ところが、他の2人は70、80超えで、1秒に2回以上なんてそれ自体が神業と思えます。今年は例年と比べると、「ミズナラは平年並み、コナラは木によって波がある」そうです。途中出会った人は、上記の住人と「何してるんですか?」とパトカーを止めて尋ねた駐在さん、キャニオニング?の若者グループ、雨の中合羽を着て川乗山方面に上がっていった父と幼い息子でしたが、あの親子連れはどうしたかなと気にかかります。
レンジャーの皆さん、お世話になりました。他方面で調査されたサポレンの皆さん、追加修正する内容があれば加えてください。そして、「堅果類調査」未参加のサポレンの皆さん、来年はどうぞ参加してみてください。(人数制限はありますが…)
(奥多摩サポートレンジャーS)