開催日:2025年9月14日(日) 9:00~16:00
参加者:檜原レンジャー1名、御岳レンジャー1名、奥多摩サポートレンジャー2名
場所:払沢の滝BS⇄大ダワ⇄大岳山頂
天気:曇り時々晴れ

前日の雨も上がり、払沢の滝BSの温度計は25℃、風も爽やかでやっと秋の気配が感じられる季節になったか?と思わせました。豆腐屋さんは開店の準備に忙しそうに立ち働いています。先日掃除した看板の前で打ち合わせ後、レンジャー車で大ダワに向かいます。神戸岩手前で歩行者が何か道路を見つめていた先には小さなヘビの死骸(写真はありません)、シロマダラというヘビで夜行性だそうです。鋸山林道途中の道路脇にはシカと思われる頭骨が転がっていました。

大ダワに着いたら3年間の調査の概要を聞き準備運動をして、大岳山に向かいます。風が涼しくて気持ちよい尾根歩きですが、周囲はナラ枯れ被害が目立ち、「カエンタケ」も4ヶ所(探して歩いたわけではないので実際はもっと多いかも)で見られました。多いところでは1ヶ所に20株くらいカウントできました。レンジャーの方針は、人の集まりそうなうっかり触ってしまいそうな場所では処理するが、他は放置するということなのでそのまま通り過ぎました。




山頂到着後昼食をとり、調査を開始しました。シカ柵内に入って「ハンカイシオガマ」の株を数えるのです。結果は、23株で花をつけているのが2でした。(昨年は24株で花が7)また。シカ柵外Aでは1株(昨年2)、シカ柵外Bは0株(昨年も0)で、柵外は年々減少傾向?は続いているようです。柵内も増えているとは言えず、柵内にナラ枯れの枯木があるのと上部に被さるように生えているツガが日当たりが悪くしている懸念もあります。また、今年1株減ったのは、株の数え方が難しいのと数え方に個人差があるから?かもしれません。


その後、山頂付近の植生保護用ロープ柵補修やパウチの交換、登山道の踏み込み防止に枯木や石を並べる登山道整備、置き石による水切り設置(Gレンジャーのマイブーム)等の作業を行いました。




この活動は3年前に始まった「大岳山いきいきプロジェクト」の一環で毎年9月の開花時期と11月の結実時期に実施されています。次回11月には、シカ柵・保護柵内の剪定も含めての作業のため、募集が少し増えるようなので、興味のあるサポレンメンバーはぜひ参加希望を出してください。
この日は曇りでしたが、富士山はよく見えて山頂は30人近い登山客で賑わっていました。ハセツネ(10/12,13)が近いので登山道ではのトレラン姿、一般道ではヒルクライム(10/5)に向けた自転車族の姿が目立ちました。大ダワから山頂往復の間に出会った登山者は90名でした。うち2人(お母さんと中1の男の子)にはサポレンカードを渡してPR活動を行いました。 (15S)