開催日:2020年10月24日(土) 10:15~16:45
参加者:奥多摩サポートレンジャー7名
巡視コース : 御岳VC~日の出山(昼食)~三室山~吉野梅郷~日向和田駅
皆さん、知ってましたか?御岳には、ビジターセンターと交流センター(さらにインフォメーションセンターも)があることを。不覚にも私は、集合場所は御岳VCとあるのを駅近くの交流センターと勘違いして、待つこと1時間近く。誰も来ないのを訝しんで暫し…、ようやく気がついたのでした。急いで連絡を取って、駆けつける(と言っても、バスとケーブルカーですが)も、出発を50分近くも遅らせてしまう大ちょんぼを犯してしまったのです。それでも、誰にも責められず、サポレンの皆さんの優しさ?に感謝しかありません。
さて、この日は土曜日、高尾山とまではいきませんが、人人人とかなりの混みようで、人の流れに紛れて、宿坊の続く道を日の出山との分岐まで辿っていきます。参道から離れるとようやく人もまばらになり、静かな山行が期待されました。
暫く行くと、房状の白い花が…、サラシナショウマ?、イヌショウマ?、1人の持参した植物図鑑から葉の形状で、イヌショウマではないかと結論。この花はこの後、三室山方面でも群生が見られました。
日の出山直下、東雲山荘近くで偶然レンジャー2名と遭遇、△▲ソウがあったとの情報を得る。
トイレを過ぎて頂上に到着するとちょうど昼時で、大勢の人たちが三密状態でお弁当を広げていたので、我々は少し離れて下の方で食事をとることにする。
薄曇りの天気でしたが、山頂からは近くの町を始め都心や横浜のビル群、スカイツリーや房総半島かと思われる景色も見られました。昼食を終えて出発したのが1時ちょっと前。
つるつる温泉へのコースから離れると、すれ違う人もほとんどなくなりました。コースに人気がないせいか、階段の土台を固定するボルトが方々で飛び出ていたり、道標の根元が朽ちていたりで、できる補修作業を行いながらの移動でした。
梅の木峠で怪しげな電波塔?や送電線の鉄塔を過ぎる。
三室山の登り口、雨もぱらついたし時間も押してきているので巻き道を辿ることにする。
そこからはずっと下り、途中ツルリンドウの咲く道は、前日の雨でつるりん道になって、足を取られる人もいました。
琴平神社を過ぎ、長い長い九十九折りの道をただひたすら下るだけ。眺望もない、単調で雨でえぐられ段差がついた道では、人の往来の少ないのも納得でした。暗くなりかける中、ようやく人里へ。5時を過ぎると開いている店もなく、日向和田駅前までただひたすら歩く。神代橋から眺める川面とその上にかかる半月と木星がとてもきれいでした。誰かさんが遅れなければ、もっと早く帰れたことを、ここでも深く反省した一時でした。
この日出会った主な草花:イヌショウマ、コアジサイ、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、コウヤボウキ、ナガバノコウヤボウキ、ツリフネソウ、ツルリンドウ、テンナンショウ、ヤブレガサ、カンアオイ、オトコヨウゾメ、カシワバハグマ、オクモミジハグマ、ガンクビソウ 、シラネセンキュウ、センブリ等々(レンジャーから情報の△▲ソウは見つかりませんでした)
コロナ禍最初の巡視になるこのコースは40年くらい前にも通っているはずなのですが、全く記憶がなく、ひたすら長い下りが印象的でした。御嶽神社への参道や日の出山まで、そして多分日の出山からつるつる温泉への道以外はあまり人も入らず、それ故荒れていても人の手が入らない状態は、日本社会のある一面を現しているように感じました。
記録15ST、 写真11ほ・12お