◆開催日:2025年12月19日(金) 10:00~14:30 天気:晴
◆参加者:奥多摩サポートレンジャー7名
◆場所:御岳平~長尾平~天狗岩~ロックガーデン~長尾平~綾広の滝~御岳VC
※当初の予定では、長尾平の展望台や七代の滝も巡視する予定でしたが、長尾平まで
の指導標や案内板の補修や清掃に時間がかかり、やむなく割愛しました。
◆出会ったハイカー:37名
本日の活動は、御岳山のロックガーデンを中心とした自主巡視です。12月の冷たい空気のなかではありましたが、快晴の空のもと充実した巡視活動を行うことができたと思います。

本日のメンバーは開始時間前に全員集合。リーダーを中心に、本日の活動内容や注意事項を確認し、それぞれの役割分担を決めて、スタートしました。
なお、本日の活動に参加できなかったメンバーから提供された「御岳山の地質」に関する資料が、とても参考になり、より一層知識を深める良い機会となりました。

まずは武蔵御嶽神社手前で、いくつかの指導標のメンテナンスを実施。矢羽根の緩みを二人がかりで締め直しました。裏側のナットを押さえながら、表側のボルトを締めるため、二人がかりでの共同作業です。登山者の安全につながる重要な指導標ですので確認とメンテナンスは欠かせません。

武蔵御嶽神社下のトイレです。トイレに不具合が生じていないか等の確認も、巡視活動の重要なポイントです。

武蔵御嶽神社下の案内板の清掃も実施しました。案内板は雨風などでどうしても汚れてしまうので、定期的な清掃が欠かせません。

天狗岩付近の案内板の清掃を行いました。案内板をよく見ると、ロックガーデン(御岳岩石園)が「東京の奥入瀬」と呼ばれているという記述を発見!恥ずかしながら、初めて知りました。今年の2月と10月に奥入瀬渓流に行ったばかりなので、感慨ひとしおです!
なお、この付近には、ブロッコリーのように見えるナラ枯れしたコナラがあるため、通行の際には、注意喚起の標識を必ず確認してください。

ロックガーデンから上高岩山へ向かうルートには、「この先悪路」の標識があり、少し先にあった大きな支障木の処理も行いました。

ロックガーデンにある休憩舎にて昼食をとりました。冬は樹木の葉が少ないため、あちこちで野鳥の観察が比較的容易にできましたが、この場所でも野鳥の鳴き声が多く聞こえ、身近に観察することができました。昼食後は、ゴミ拾いだけでなく、案内板の裏表をしっかり清掃しました。

ロックガーデン内にある水路に大量の落ち葉が堆積し水の流れが悪くなっていたため、落ち葉だけでなく石も動かして、水の通りを改善しました。ここでは、メンバーの一人が持参した「トング」が大活躍しました。巡視活動では、ちょっとした道具が、大いに役立ちます。

綾広の滝の上にある「案内板」もしっかり清掃しました。

奥の院口トイレの使用状況を確認し、本日の活動はほぼ終了しました。なお、御岳ビジターセンターへ戻る途中で、ロックガーデンへ向かおうとしているハイカーに声掛けを実施しました。武蔵御岳神社下の案内板では、カップルがこれからロックガーデンに向かう相談をしていたので、日没も早く時間的にもギリギリであり、「無理をしないでまたの機会を」とアドバイスをして納得して引き返してもらいました。
紅葉の時期も過ぎ、また平日でもあることから、ハイカーは思っていたよりは少なく感じましたが、海外から来られたと思われる方が、慣れない様子で歩かれていたりしており、声掛けの重要性を再認識するとともに、英語でコミュニケーションとれるようになりたいと感じた一日でした。(18ca)