三室山【自主巡視】

開催日:2025年8月21日(木)9:30~14:30 (晴)

参加者:奥多摩SR(7名) ゲスト:生物多様性推進センター(4名)

巡視コース:御岳平~日の出山~梅野木峠~三室山~琴平神社~下山八幡神社

今回の巡視は、御岳平に集合し、日の出山から三室山を経由して吉野梅郷までをゆっくり巡視し、指導標の点検と案内板の清掃等を実施し、巡視リーダーより奥多摩の地形と地質の特徴を学ぶ計画です。なお本日は、奥多摩SRの実際の活動を体験されたいとのことで、生物多様性推進センターから4名の方が、ゲストとして参加されました。

全員集まったところで、事前打ち合わせと参加メンバーの紹介後、準備運動を実施しましたが、本日も引き続き猛暑となっており、また午後からは雷も予想されるため、巡視活動を予定より早めに終了する前提で行動を開始しました。なお、レンゲショウマの開花時期だったため、その群生地を見学し、御岳VCにも寄り、まずは日の出山までの巡視に向かいました。

日の出山までの間に、さっそく実際の岩石を見ながら地質や地層を学んだり、分岐での指導標に不具合がばいかを確認しました。また、山頂手前では、登山道に倒れ掛かると危険と思われる枯木付近に、目印としてピンクテープを付けました。

日の出山山頂直下のトイレに異常がないことを確認し、山頂では指導標の緩んだネジを締め直し、案内板の汚れを清掃しました。また、設置してあるベンチに不具合がないかどうかも点検しました。

日の出山から三室山への途中の登山道で、倒れ掛かった枯木を手持ちの鋸で処理しました。このような作業をする場合には周囲の安全には十分に配慮し、数人で対応します。日の出山を過ぎると、ナラ枯れの影響か、注意書きのパウチやピンクテープが巻かれた枯木が多くありました。

梅野木峠の案内板もきれいに清掃しました。右側が清掃後の案内板です。なお、わかりづらいですが、案内板の上の右側の指導標は、今年の5月にレンジャーとの共同作業で設置した最新の指導標です。指導標を設置するには、穴を直径約50センチ、深さ約60センチ程度掘らなければならないとのことです。設置作業に携わった方々、お疲れ様でした。

更に、もう一カ所三室山までの間の指導標のネジの緩みを締め直しました。さらに進んだ場所で、ちょうど山からの木材の搬出作業をしている珍しい場面に遭遇し、しばらく見学しました。

三室山山頂は狭くてベンチ等はない地味な山頂ですが、日の出山と同じく三等三角点があります。山頂到着後に、雨が降りそうだとの予報もあり、早々に下山を始めました。なお、三室山からのアタゴ尾根ルートは現在通常止めとなっており、梅郷を一望できる琴平神社経由で吉野街道まで下りました。日の出山までは、出会ったハイカーの方は76人でしたが、日の出山からは一人のハイカーとも出会いませんでした。日の出山から吉野梅郷へのルートは、枯木等は増えてはいるものの、登山道としては比較的整備されており、梅の季節だけでなく、もっと利用されてほしいとの声がメンバーから出ていました。また、以前より徐々に進めているとのことですが、まだまだ老朽化が進んだ指導標が残っており、今後の課題との意見もありました。とはいえ、今回は巡視活動のほかに、巡視リーダーより「奥多摩の地質と地形の特徴」について、実際に砂岩やチャート、玄武岩の観察を行いながら学べたため、更に有意義な活動となりました。(追伸)日頃の奥多摩SRの活動を知って頂くために、猛暑のなか、最後までご参加された生物多様性推進センターの方々に、感謝を申しあげます。(18ca)

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