モニ1000チョウ類調査 6月第1回目

◆実施日 6月8日(日)

◆コース 奥多摩駅(9:30)〜(バス移動)〜桃が沢バス停〜西久保切り返し(10:01)小中沢広場(昼食13:10〜13:35)〜サイカチ林道起点(15:10)〜奥多摩ビジターセンター(15:30 まとめ・ふり返り)

◆気象条件等 天候/くもり 日差し/なし 気温/21.9℃ 雲量/100 風力/0

◆参加者 9名(サポレン7名、ゲスト2名)

◆出会ったハイカー 80名

奥多摩駅集合時から一面の曇り空。むしろ途中で降られそうなムードでテンション上がらすバスを降りました。

ところが中山橋の途中で一頭のチョウが前方から出現! 一同一気に色めきだしました!まだ区間外だぞ!

天候は相変わらずですが、やや膨らんだ期待感を胸に調査を開始しました。

しばらくは静かな時間が過ぎましたが、堂所あずま屋近くまで進むと様子は一変、広場のマーガレットに似た白い花の上が一気に賑やかになります。

ここはたくさんのチョウに出会える楽しい場所。花も美しいので写真を撮るにも絶好のポイントです。

開けた谷底も観察ポイント。チョウまでの距離があるので正確に見極めるのが難しい事もありますが,望遠で狙いを定めたり近くに飛んで来るのを待ったり、時間をかけて観察します。

途中小さなわさび田があります。こういう所もチョウがよく現れます。

オナガアゲハのように、姿が立派なチョウが見られると気分も盛り上がります。

また、にたよ似たようなチョウの見分け方もその場で図鑑で解説して頂けます。

そしてこのウツギには蜜を求めてたくさんチョウが集まってきます。目の前のちょうどよい高さに咲いているので、観察にはもって来い!

スジグロシロチョウ、サカハチチョウ、コミスジ、チャバネセセリ(かも?)などがおいしそうに蜜を吸い、キタキチョウ、アオスジアゲハ、コジャノメなどが近くを盛んに飛んでいました。

たまにこんな所があります。チョウに夢中になって落ちないよう注意しましょう!

モンキアゲハは大型のアゲハ。うしろの羽の白い部分がよく目立ちます。ただ、「モンキーだ!」と叫ぶとモンキチョウやサルと混同してしまいます。

紫色のムシトリナデシコにもチョウが集まってきます。このような花を覚えておくのもチョウを見つける言わいる一つのコツ。

「アカタテハはテングチョウと似ている」と言ったら「全然似てない」と言われました。図鑑で色合いだけを見ると黒とオレンジのジャイアンツカラーがそっくりです。でも、現場で何度も見れば大きさや飛び方で違いは一目瞭然のようです。現場で経験を積む大切さをひしひしと感じたのでした。

青いスジが鮮やかなアオスジアゲハ。やっぱりアゲハチョウはチョウの中のスターです。初心者には。

ルリシジミは羽の裏は全然瑠璃色じゃないけど表はきれいな瑠璃色。羽を広げて止まってほしい。

イチモンジチョウは黒白の色目はミスジチョウの仲間に似ていますが、止まった所を見るとまさに一文字。3筋のミスジ達とは明らかに違います。

期待薄のスタートでしたが、嬉しく予想が外れて多くのチョウのお出ましに人間の方が狂喜乱舞。すっかり時間がかかってお昼の小中沢橋の広場に到着。ここもチョウを良く見られる所です。

遅れを取り戻すためお昼もそこそこ再び出発。

今日一番の急登を登れば⋯

そこは花と畑のチョウの楽園。見晴らしもよくコース中一番の美しく爽やかな場所です。

チョウがあちこちから飛んでくるので同じ個体を何度も数えがちで数の同定が一苦労。

この先階段を下りても明るい場所が続き、チョウの数が多くなります。人が作った開けた場所で、花のある所。そんな場所をチョウは好むようです。

逆に木が多くても薄暗い所には姿を見せてくれません。そんな所はずんずん進みます。

そして終点が近づくサイカチトイレ。この裏もチョウの多い所。谷になっているので谷底の距離があるものは「黒いアゲハ」としか判定できないものもありますが、目の前を何度も飛んでゆくのものあり、知らない人にはトイレの裏ではしゃぐ怪しい集団に見える事でしょう。

ダイミョウセセリは羽の白い模様が家紋のついた武士の裃のように見える事からそう呼ばれるそうです。なーるほど。

サイカチ峠の調査エリア終点までもまだまだたくさんのチョウが姿を現します。

「今日はダメかもね」なんていうスタートでしたが、終わってみれば29種類ものチョウを確認しました。他にはっきり判断できなかったものもあるので、それが判定できていれば30種超えになったので、ちょっと残念でしたが、これだけの数を報告できるのだから良しとしましょう。

チョウの種類を見分けるのはなかなか難しいものですが、それだけにまた楽しいものでもあります。街でもチョウを見かけたら、目ン玉しっかり開けてその特徴をしっかりインプットして、教えて頂いた見分け方のポイントや図鑑などを駆使して、一つでも多くのチョウの名前と顔を覚えて行こうと思います。

チョウの写真はいつものように16期.KM氏にご提供頂きました。また、9期MTさんの報告書や当日皆さまから頂いたアドバイスを多いに参考にさせて頂きました。

皆さんありがとうございました。

16期KO

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