[R協働活動]【カヤト植生復元】西原峠シカ柵 柵設置編

実施日:2024年12月12日(木)晴れ
参加者:東京都レンジャー6名、サポートレンジャー7名

出会ったハイカー:3名

朝、集合場所のバス停で降車しての第一声は、寒い…でした。霜であたり一面真っ白、大きな霜柱や水桶に張った氷の厚さに、すっかり冬モードであることを感じます。
そんな今日は、先週に引き続いてシカ柵設置の作業を行います。
と言っても午前中は気持ちの良い天気の中、作業場所まで移動して腹ごしらえまで。レンジャーさんがお湯を沸かしてお味噌汁やコーヒーの他、たくさんのおやつを準備くださり、快適な山行と楽しいお食事タイム、とここまで穏やかな時間が過ぎていきました。

富士山も見えて気持ちも上がります


そして、このまま、楽しかったねーと言って下山になるはずもなく、本日のメインイベントが始まります。
先週大変な思いをしてここまで荷上げくださったたくさんの資材を前に、一体何をどうしたら良いのか全くわかりません。

どう使うのか想像もつかない道具や資材の山

レンジャーさんから、作業目的や計画、実際の作業内容や役割分担について丁寧に説明していただきました。

まずは杭の高さを揃えるためにマーキングしてから、杭打ちを等間隔で行います。

不思議な形の道具を使って杭打ち中

そしてシカより先に人間が絡まないようネットを注意深く張っていきますが、弛まないよう、引っ張り過ぎないように加減するのが難しいのです。杭の高さがうまく揃わなかったり、ネットの張り具合に納得いかなかったり、とやり直しや調整を繰り返しながら少しずつ進めていきます。

さらに、ネット張り部隊を追いかけるように、ネットの下からの侵入を防ぐべく、気の遠くなるような本数のペグ打ち、杭とネットを固定させたり、ロープを張って安定させるなど、全員で協力しながら作業を進めていきました。


外周100メートルほどのシカ柵を張りめぐらせたところで作業終了、出入り口の仕上げ等、残った作業は後日レンジャーさんに託すこととになりました。

良い感じに張れました


かつては地域の方々が守ってきた場所、茅葺き屋根の材料となるカヤトをはじめ、貴重な植物があったそうです。今回の作業でシカ柵で囲んだエリアの植生がどのように変化するのか、期待するような植物の回復が見られるのか、時間はかかりますが見守る楽しみができました!

(16IY)

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