◆実施日: 2023年9月11日(月)
◆コース(奥多摩むかし道)
奥多摩VC前 9:20(集合)~サイカチ林道起点 10:28 ~小中沢広場(昼食~13:10)~境集落〜しだくら橋~道所広場~西久保切り返し 15:25 ~桃が沢バス停~奥多摩VC 16:30(調査速報提出)
◆気象条件等
[開始時]天候 快晴、日差し 直射、気温 28.9℃、雲量 10%、風力 1
[終了時]天候 晴れ、日差し 薄日、気温 27.4℃、雲量 40%、風力 1
◆参加者: 奥多摩サポートレンジャー会 会員 5名
◆出会ったハイカー: 2名
先週の予定日の天候が悪く、今週に変更になった9月第一回調査です。
サイカチ林道起点(調査開始地点)に着くまでの調査区間外で、すでに多くのチョウが出現し、今日は種数が多いかもと期待できました。そのせいもあって、調査開始地点に着いたのは10時28分でいつもより遅めでした。最終的に、期待通り全体で30種のチョウを観察できました。
今シーズン初の出現はクロコノマチョウでした。夕方に活動するチョウであり、また林床の枯れ葉に混じると見つけるのはとても難しいので、これまで、いても見つけられなかったのかもしれません。
頭数ではヤマトシジミがどの調査区間でも多く、キタキチョウ、ムラサキシジミも比較的多く見られました。
9月に入り「まだ暑い」が口癖になってしまいましたが、日陰では風が通るとさすがに秋を感じることができました。ウラナミシジミが見られるようになり、このシジミチョウを見るとそろそろ秋と感じます(どんどん北上して、8月下旬ごろから急激に増えるチョウだそうなので、この感覚は関東地方だけかもしれません)。越冬できないのに、どんどん北へ向かうのが不思議です。
多くのチョウが見られましたが、人気の花はクサギ(花期はもう終わりですが)、コセンダングサ(蜜量が多いそうです)、ヤブガラシ(金平糖みたいな小さい花ですが、虫には大人気)、クズ(これもそろそろ花期は終わり)でした。このほか、キツネノマゴ、イタドリ、野菊類があちこちに咲いていました。個人的には在来種のセンダングサを教えていただき、ちょっと感激でした。
種数が多く、全部を掲載できませんが、そのほかに今次調査で見られたチョウの一部です。
◆観察できたチョウ(調査区間外も含めて、合計30種)
アゲハチョウ科6種(オナガアゲハ、アゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハ)
シロチョウ科4種(キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ)
シジミチョウ科5種(ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ムラサキシジミ、ウラナミシジミ、ツバメシジミ)
タテハチョウ科11種(コミスジ、ホシミスジ、アカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、クモガタヒョウモン、サカハチチョウ、コジャノメ、クロヒカゲ、クロコノマチョウ)
セセリチョウ科4種(ダイミョウセセリ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ)
◆レポート:イモリスト