実 施 日: 2022年10月18日(火)
実施場所: 御岳岩石園(ロックガーデン)
天 候:雨のち曇り
参 加 者:サポートレンジャー養成講習受講者 13 名
奥多摩サポートレンジャー 9 名
東京都レンジャー 1 名
都では「自然公園の保護と適正な・利用管理」するためレンジャー制度を設けており、サポートレンジャーはこの業務を補佐するために配置されています。講習を修了し登録完了した者が活動する事になり、今年は7月にスタートした座学が終了、10月15日には認定試験も終了しました。 本日は後半の実地講習に移り、サポートレンジャーの巡視を体験する事になります。場所は御岳ロックガーデンで多施設がコンパクトに設置された巡視にはうってつけの場所と言えます。
集合は御岳ビジターセンターです。
今日の天気予報は曇り時々雨、色々なサイトを見ても大きく変わらない予報にいささかあきらめ気味で集合場所に到着。スタッフは9時20分の集合でしたが雨は止んでおりこのままの一日を願うばかりです。 御岳山駅は雲の中でいささか寒さを覚えます。勿論下界とは5°c程違いますから当然ですが!
本日参加予定は17名でしたが13名迄減りました。残念・・・雨予報が原因かな? それでも13名の方々が来年度からのサポートレンジャーを目指し参加して下さり嬉しい限りです。
10時30分、いよいよ今日の活動スタートです。
4つの班に分かれ先輩サポートレンジャーと巡視です。巡視は登山者の方々との会話・支障木処理・道標整備・歩道整備・ごみ処理・等多岐に亘ります。今日はハイカーは少ないと思われるので道標整備・歩道整備が中心でしょうか。(以下、報告は第1班の活動を中心にしております)
長尾平分岐の道標からスタートです。矢羽に緩みはないか? 見えにくい文字はないか? いたずら書きはないか? 掲示物に傷みはないか? 1本の道標には情報が沢山含まれています。いたずら書きや棄損行為は止めて下さいね。
山の設置物の傷みは湿気による腐食・コケ・人為的行為・獣の爪とぎ・等です。私たちの巡視でカバー出来る事でその寿命が延びます。
この道標にはコケが沢山生えており腐食を早めます。掃除する事で見やすく、寿命も長くなります。
全然違うでしょ!
奥多摩エリアに居る都レンジャーは 11人 、細かいところまで中々手が回りません。奥多摩は広く奥深いです、当然ですね。
登山道を横切る水路、詰まると両脇に水が溢れ歩きにくく滑りやすいので必要な作業です。
水路の手入れ前に見つけました「アカガエル」でしょうか?生き物も大切な仲間です。ちょっと上流に引っ越してもらいました。
脇に溢れていた水もスムーズに流れる様になりました。これで歩きやすくなると思います。
自然の観察も巡視の内です。この木は「アオハダ」と言います。写真の中央に注目下さい黒い枯れ枝が積んだように見えます。これは「熊棚」と言い、クマが実を食べその枝をお尻の下に敷いて出来たものです。ドングリを好んで食べるクマが、アオハダの小さい実を食べるのはよほどエサが少ないのでしょうね。
今日の巡視は予定より多少早めに終了する事が出来ました。雨が降りそうな感じがしますので良かったです。地道な作業ですが、登山者の方々が安全に楽しく山歩きが出来る事を目指し活動しています。 来年度から新たな仲間と一緒に活動出来る事は大きな楽しみです。
登山者・ハイカーの皆様に、私達を知って頂く努力を致しますが見かけましたら是非声を掛けて下さい。励みになります。 Report : take soon action